今日は【親切は脳に効く】と言うデイビッド・ハミルトンさん(著),堀内久美子さん(翻訳)の書籍を紹介します。
2018/5/28に発売された書籍です。
本書はこんな感じの書籍です。
本書を読めば、親切によって脳が変化することや、血管が拡張し、血圧が低下することをわかっていただけるだろう。親切はうつの克服に役立ち、老化の七つのプロセスを遅らせ、細胞レベルでの老化さえ防ぐこと、私たちはみな生まれつき親切であることもわかるだろう。人がなんといおうと、人間は生まれつき自己中心的なのではない。本当は、生まれながらに親切なのだ。
親切は脳に効く:感想と要約
ここからは、に書いてあることを引用しつつ、細かいところまでみていきます。
親切によって作られるホルモン
親切によってオキシトシンとよばれるホルモンが作られるが、このオキシトシンは心臓と動脈にさまざまなプラスの効果をもたらす。
オキシトシンは絆のホルモンともよばれており、人間や動物のコミュニティを一つにする接着剤の役割を果たすそうです。
オキシトシンには心臓病を予防する作用もあるようです。
基本的に親切にすると、このオキシトシンというホルモンが分泌され、脳や身体に良い影響を与えてくれます。
オキシトシンを分泌させるためには、
- 親切にする
- 高揚する(高揚とは親切など、道徳的に美しい行為を目にした時におこるあたたかい気持ちになる)
- 人を慰める
- あたたかい気持ちのやりとりをする
- 心に思う(あたたかい出来事や親切な経験などを思う)
- ハグをする
- 動物と触れ合う
などなど、日常にある行動で得られます。
これらの行動を積極的に取り入れて、日常的にオキシトシンを分泌しましょう。
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筋肉とオキシトシン
カリフォルニア大学のバークレー校の研究チームは、筋肉再生の研究中に重要な発見をした。幹細胞は、オキシトシンが十分にないと筋細胞に分化しないのだ。オキシトシンが足りないと、筋肉は再生されず、弱体化して、老化が進むということだ。
筋肉の再生のためには、オキシトシンの栓を開け、分泌させなければならない。
オキシトシンはメンタルに良いだけではなく、筋肉にも良い影響を与えます。
なので、筋トレや運動をしている人は、運動だけでなく、周りに親切にしましょう。
オキシトシンと老化
筋肉、メンタルに良い影響を与えるだけではないのがオキシトシンのすごいところです。
『エクスペリメンタル・ダーマトロジー(実験皮膚科学)』誌に発表された研究結果を紹介しよう。研究者は皮膚細胞のうち、表皮の90パーセントを占めるケラチノサイト(角化細胞)と、コラーゲンを作る線維芽細胞を調べた。すると基本的に、オキシトシンの濃度が上がると、ケラチノサイトと線維芽細胞のなかのフリーラジカルが減少することがわかった。言いかえれば、オキシトシンが少ないとフリーラジカルが増えることになる。
ざっくり言うと、フリーラジカルが老化の要因です。
このフリーラジカルを減らすことができるのがオキシトシンです。
親切は脳に効くの感想と要約まとめ
実際にあった事例や、研究結果を元に親切がどのように脳や身体に良い影響があるのかを説明してくれる書籍でした。
日常に積極的に親切な行動を取り入れて、自身の健康を促進したいと思わせてくれる書籍です。