【IBS(過敏性腸症候群)を治す本】は2016/9/8発売の水上健さんの著書です。
目次
IBS(過敏性腸症候群)を治す本の感想・ポイント
本書を読んだだけでIBSが治るかは微妙なところがあります。
しかし、IBSに対する知識は増えますのでそこから行動に繋げることもできます。
小さな行動でも続けることで、効果が出てきます。
本書はそんな行動の手助けとなる書籍です。
スポンサーリンク
IBSに対する誤解
IBSはすべてストレスが原因だ、というのがそもそも正しくないので、ストレスを取り除けばIBSが必ず改善するというわけではありません。
IBS(過敏性腸症候群)を治す本より
私はストレス性のIBSと診断されましたが、ストレス性ではないIBSもあります。
本書で分類されているIBSの種類をご紹介します。
腸管運動異常型IBS(ストレス型IBS)
これがいわゆるストレス性のIBSで、強いストレスが原因で起こります。
腸管形態異常型IBS(腸管形態型IBS)
大腸の形が原因で起こります。
胆汁性下痢型IBS
消化液である胆汁に過剰反応することで起こります。
食後すぐに下痢を起こすのが特徴です。
IBSの新基準
今までは、RomeⅢが基準でしたが、数年前に新基準のRomeⅣが発表されました。
まずはRomeⅢのおさらいから。
過敏性腸症候群の診断基準(Rome Ⅲ)
6ヶ月以上前から症状があり、過去3ヶ月間は「月に3日以上にわたって腹痛や腹部不快感が繰り返し起こり、次の項目の2つ以上がある」という基準を満たしていること
1.排便によって症状が軽減する
2.発症時に排便頻度の変化がある
3.発症時に便形状の変化がある過敏性腸症候群の治し方がわかる本より
RomeⅢからRomeⅣの変更点が紹介されていましたので、一緒に覚えておきましょう。
2016年5月に新しい診断基準、RomeⅣが発表されました。
RomeⅣでは「腹部不快感」が除かれ、「1ヶ月に3日以上」が平均して週1日以上」と症状の程度や頻度が強くなり、「①症状が排便により軽快する」ではなく、「①症状が排便に関連する」になりました。
診断基準が変わって、診断が覆ることは少ないと思いますが、今後RomeⅣ基準に置き換わって行くと思われます。IBS(過敏性腸症候群)を治す本より
便秘の人へ
人種によって大腸の形状も異なります。
形状が異なるということは排便しやすい姿勢も異なるということです。
多くの日本人の排便しやすい姿勢は和式便所で屈む姿勢だそうです。
しかし、現在は、ほとんどが洋式便所になっていますよね。
そこで、一工夫です。
便器の前に台をおき、そこに足を乗せ、足を高くすると和式便所を使った時の似た姿勢になるので、排便しやすくなる可能性があります。
便秘の人は一度試してみてください。
では、直腸肛門角が鋭角な日本人が楽に排便するのに、もっとも適した姿勢はどんな姿勢でしょうか。答えはズバリ、和式便座を使うスタイルです。ひざを抱え込むように腰を深く曲げた姿勢だとお尻のロックが解除され、腹圧をかけなくても自然にスルリと排便できるのです。
ただし、現代の日本では、和式便座はだいぶ少なくなってしまいました。そこでおすすめなのが、20センチくらいの高さの踏み台をトイレに置くことです。用を足すときに踏み台に足をのせると、腰の角度が深くなり、排便しやすくなります。お尻にトラブルがある人はぜひお試しあれ。IBS(過敏性腸症候群)を治す本より
診断は治療のはじまり
IBSって色々調べた上で、医者にこう言われるんですよね。
「異常は特にないですねー。これはIBSですねー」
みたいな感じで診断されます。(私の場合は)
異常がないことがわかり、
「まぁ、死ぬことはないか」
と思えたのが気持ちが楽になるのが治療の第一歩でした。
原因がわかるということは、患者さんにとっては大きな安心材料です。自分を悩ませている症状の原因がわからず、長い間モヤモヤとした霧の中にいるような状態だったのが、霧が晴れて相手の正体がわかり、自分のするべきことが見える、といったところでしょうか。
IBS(過敏性腸症候群)を治す本より
自身で出来ること
本書には腸のマッサージや、ひねり運動でIBSが解消される可能性があると紹介されていました。
それらの詳細は本書に譲りますが、ラジオ体操も効果的と書かれていました。
ラジオ体操は誰でも知っていると思いますので、習慣にラジオ体操を加えてみてはいかがでしょうか。
IBS(過敏性腸症候群)を治す本の感想まとめ
私はもともと、軽い運動をする習慣があります。
その運動習慣にプラスして、腸をひねる運動を追加したいと思いました。
もともと、習慣化できているものに、習慣化したいことを追加すると、習慣化しやすいです。
本書で得た知識を行動に変えて、改善に取り組みましょう!