【ゆとり世代はなぜ転職をくり返すのか?: キャリア思考と自己責任の罠】は2017/8/3発売の福島創太さんの著書です。
ゆとり世代とは1987年-2003年生まれの世代を指す言葉です。(ただし、はっきりした定義はなく、年代は前後する場合もあります)
ちなみに私は1983年生まれです。
完全にゆとり世代ではありませんが、小学校の途中から土曜日が休みになり出した世代だと記憶しています。(多分)
準ゆとり世代と言えるでしょう。
スポンサードリンク
本書を読んで、
「いや、俺の考え方、めっちゃゆとり世代と一緒やんか」
って思いましたのでゆとり世代に入れてください。笑
目次
ゆとり世代はなぜ転職をくり返すのか?の感想・ポイント
本書では、転職を経験したゆとり世代へのインタビューをもとに、彼らのキャリア意識を分析しています。
それを踏まえて、転職をくり返す若者に蓄積していくリスクを記載されています。
なので、転職を考えるゆとり世代は読んで損はないでしょう。
また、
- ゆとり世代を理解したい人
- 人事担当者
- ゆとり世代の上司となる管理職
といった、ゆとり世代に関わる方々にもぜひ読んで欲しいです。
以上、おわり!!
数行でまとまってしまった・・・
この文字数だとグーグル先生に怒られてしまうので、転職を繰り返すゆとり世代の(勝手に)代表として思うことを書いてみたいです。
転職を繰り返すゆとり世代の私が思うこと
ちなみに私は、今の会社で4社目です。(派遣とかバイトとか入れたらもっとあるけど)
そんな私から転職を視野にいれている人に言えることは、
今やっている仕事、学んでいることは他の会社でも活かせるか?
と言うことを考えて業務に取り組んだ方がいいということです。
本書でも解説されていますが、
その会社でしか通用しないようなスキル(特殊的人的資本)を身につけたとしても、労働市場での価値は高まりません。
そのスキルはその会社での仕事のために身につけるものであり、他社では評価されづらいからです。
また、これの反対にどの企業でも活かせる汎用スキル(一般的人的資本)は労働市場での評価に直接結びつきやすいです。
汎用スキルとしてわかりやすいのがITリテラシーだと思っています。
もっと言うとプログラムが書けると強いです。
私の勤める会社は一応、IT企業に分類されます。
入社して驚いたんですが、
「この会社に就職して初めてPC買った」
とか言う人が意外と多いことです。
また、自社サイトでサプリを販売している、結構有名な企業に転職した知人も
「プログラム書ける人がいないことに驚いた」
と言っています。(ちなみに全部外注だそうです)
どんな会社にも本業のプログラマーがやるほどでもないこと、外注するほどもないことって意外とあります。
「え?それ手動でやってんの?原始人ですか?」
「は?人力でやろうとしてるの?システム組めや、カス」
と思うことが本当に多い。
プログラムができると言うことは、そう言う目線で仕事できると言うことです。
非ITおっさんや脳も筋肉でできているような人はこのような目線はないし、あったとしてもプログラム書けないからどうしようもないわけです。
なので、ちょっとでもプログラムが書けるとプログラマーの真似事みたいな仕事が自分に舞い込んできます。
あと、プログラムをできる人がいない職場では、できる自分が5時間かかると言えば5時間かかるんです。
30分でできるようなことでもです。
これでだいぶサボれると言うおまけもあります。(秘)
そう言った経験から、ITリテラシー特にプログラミングの知識はあると良いと感じています。
副業もおすすめ!
私自身は副業の延長でプログラミングを覚えましたが、めちゃくちゃ業務に役立っています。
それだけではなく、副業をすると、お金をもらうと言う視点ではなくお金を稼ぐ視点も身につきやすいです。
副業で得た知識やスキルを本業で活かすことで、会社にも恩返しができるのではないでしょうか。
副業はたくさんあります。
私はアフィリエイト・ブログ・電子書籍出版をメインに副業していますが、
- マッサージサロン
- キャバクラ
- デザイン
- システム開発
- ライター
- イラスト作成
- パチプロ
- せどり
- 写真撮影
- 音楽イベントの補助
- 某運送会社の仕分け
- 農業の補助
- 資産運用
などなどたくさんあります。
今紹介した副業は実際に私の会社の従業員がやっている副業です。(それ副業なん?って怪しいものもありますが、利益を出しているという意味では立派な副業です)

もっと言うと、自分でソーシャルやウェブサイトを使い集客している人、Shotworks(ショートワークス)などの短期・単発の仕事を紹介しているサービスに登録している人などとにかくいろんな人がいます。
副業をすることで何かを学べる、お金がもらえるというメリットはもちろんなんですが
「別にクビになってもいい」
って本気で思えることがでかいです。
会社なんて安定して最低限の給料が振り込まれたらいい。残業より副業でしょ
みたいなことをみんな言っています。
キャリアを磨く3つの質問
組織開発やキャリアを研究するE・H・シャインは、自分のキャリアの拠り所となる軸(キャリアアンカー)を探るためには
- 自分は本当は何がやりたいのか
- 自分は一体何が得意なのか、何ができるのか
- 何をやっている自分に意義や価値を感じるのか
と言う3つの問いが必要だと書かれていました。
本書では、これらの答えの出し方を具体的には書かれていませんでした。(残念です)
個人的には、
「自分は一体何が得意なのか、何ができるのか」
と言う質問の答えの出し方は、VIAなどの診断で出すのが良いと思います。
こう言う系の診断はストレングスファインダーも有名です。
ゆとり世代の仕事観
ゆとり以前のおっさんは転職=ドロップアウト、転職=マイナスみたいな人もいます。(私も厳密に言うとゆとり以前のおっさんか??ま、いいや・・・)
それに対して、ゆとり以後の世代は、転職に対していろんな価値観を持っているのがわかります。
ちなみ今、働いている会社は、ゆとり世代ど真ん中の20代が多いです。
はっきり言って誰一人として終身雇用を考えている人はいないです。
- とりあえず受かったからきた
- なんか学べることがあったらいいかな、なかったらやめるけど
- 結婚するまで辛抱や!
- 次の会社見つかるまでとりあえずきています
- 副業がうまくいくまでとりあえずきています
- やりたいことが見つかるまでとりあえずきています
ってやつが多いです。(私もそんなやつの一人)
田舎の中小企業なんてそんなもんかなぁ。。。。
「ゆとり世代はなぜ転職をくり返すのか?の感想まとめ
厚生労働省の調査では最初に就職した会社で現在勤務していないと回答した人が1997年には34%、2013年には45%と増加の傾向にあります。
この流れは加速し、転職なんて当たり前になると思います。
しかし、転職の数、ニート期間は一生消えないと言うことも覚えておきましょう。
確実に言えることは、転職を繰り返すと履歴書書くのが死ぬほどめんどーになります。笑
転職を繰り返す私は、
「転職を繰り返す人が増えれば、私みたいな人も目立たなくていいのにな」
と心の中では思っています。