即書評

【社会を結びなおす:教育・仕事・家族の連携へ】の感想

【社会を結びなおす:教育・仕事・家族の連携へ】は2014/6/5発売の本田由紀さんの著書です。

phaさんの著書の「持たない幸福論」で紹介されており、気になったので手に取った書籍です。

「何故現状と合わない価値観が今の社会で支配的になっているのか?」と言う理由については、五十年くらい前の昔の日本社会では「みんな結婚して会社員の夫の稼ぎで妻子を養って子どもを育てて幸せな家庭を築く」という一つの理想モデルで大多数の人間の人生をカバーできていたんだけど、時代とともに社会状況が変化したせいで(少子高齢化や経済成長の鈍化や非正規雇用の増加など)、その枠組みで大多数の日本人をカバーすることが無理になってしまったからだ(社会学者の本田由紀さんの『社会を結びなおす』(岩波ブックレット)という五十ページくらいの薄い本でそのへんの流れがコンパクトに説明されているので興味のある方はどうぞ)。

持たない幸福論より

社会を結びなおすの感想・ポイント

本書は、1960年ごろから2010年台までの価値観や社会構造の変化を統計データなどを使い、まとめた書籍です。(表や図も程よく出てきてわかりやすい!)

自分がどう言う世代に生まれて、今後どう言う時代を迎えるのかが客観的にわかる書籍だと思います。

使用されている図の一部、「戦後日本型循環モデル」はこちらの記事でも紹介されています。

この記事はもともとまとまっている50ページほどの本書をさらに一つの記事でまとめた内容になっています。

「本読むのめんどくセーけど、要約を知りてー」
って人には特におすすめな記事です。

仕事・家族・教育の関係を結びなおし 誰もが幸福になれる社会を|WEB第三文明

本書を読み終えて感じるのは

  • 世代によって、時代によって価値観は変わる
  • いろんな時代を経験したいろんな世代がいろんな考え方で生活している

と言うことなんですよね。(当たり前ですけど)

ニートとかフリーターをディスるおっさんとかいますけど、ニートやフリーターが増えているのも単に、それらの人が昔の人に比べて甘えていたり、能力がないと言うわけではないんですよね。

やっぱり、就職しやすい時期、働きやすい時期と言うのはあるもので、就職しにくい・働きにくい時期にやむなくニートやフリーターになってしまった人もいるということを覚えておく必要があります。

資産運用なんかでも、相場が上がっているときは、誰でも買っておけば儲かるわけです。
こう言う時期に資産運用をして、儲かって、それを実力と勘違いする人も増えてしまう。

この現象はそれと似ている気がします。

社会を結びなおすの感想まとめ

「就職して、結婚して、子供作って、家買って」
みたいな価値観が古いなーって感じている人も多いかもしれません。

「ニート?働けよ」
「フリーター?ダメでしょ?正社員じゃなきゃ」
みたいな価値観はまだ根強いと思いますが、これらの価値観も時代とともに変化していくのかもしれません。

諸行無常ですね。

P.S.
本書の感想とは直接関係ありませんが、岩波ブックレット、難しい内容を取り扱っているけど、50ページほどにまとまっているので挫折しにくい。
岩波ブックレットはあまり読んだことなかったけど、これはいい!

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