【危険生物・外来生物大図鑑】は2018/1/15発売の今泉忠明さん(自然環境研究センター)監修の書籍です。
私は一日一冊以上の読書をすることを目標としていますが、活字ばっかり読んでたら疲れるんですよね。
読書の息抜きに一巻完結漫画を試してみたんですが、人間とはわがままなもので
「漫画を読むのもめんどくセー」
となりだしました。笑
「じゃぁ次の息抜きは図鑑やな」
ってことで、最近は図鑑を見だしました。
ということで、【危険生物・外来生物大図鑑】の感想です。
目次
危険生物・外来生物 大図鑑の感想・ポイント
本書は虫とか両生類とか海のよくわからない生き物とか出てくるので、そういうの嫌いな人は読むべきではない書籍です。
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特定外来生物とは
外来生物法では、日本国外からいた外来生物のうち、とくに日本の自然環境や在来生物、人間の生命や産業などに被害をおよぼすものや、そのおそれがあるものを「特定外来生物」に指定しています。
危険生物・外来生物大図鑑より
外来生物にもランクがあり、特にやばい奴が「特定外来生物」に指定されています。
「特定外来生物」に指定されている生物は
- 飼ってはいけない
- 運んではいけない
- 保管してはいけない
- 輸入してはいけない
- 放してはいけない
- 譲ってはいけない
ということです。
知らず知らずのうちに法を犯さないように注意が必要です。
ちなみに、2017年12月時点では148種類の外来生物が「特定外来生物」に指定されています。
北海道と沖縄にはカブトムシはいなかった?
何も、国外からきた生物だけが生態系に問題を起こしているわけではありません。
北海道にはもともとカブトムシはいなかったようです。
人間が持ち込み野生化しました。
本州で見られるカブトムシは「ヤマトカブトムシ」と言います。
沖縄には「オキナワカブト」という亜種がもともと住んでいました。
沖縄にもヤマトカブトムシが持ち込まれており、オキナワカブトとヤマトカブトムシの雑種が増えることが懸念されています。
少し前に騒がれたセアカゴケグモ
恥ずかしながら、セアカゴケグモのゴケって苔のことだと思っていました。
そうではなく後家という意味です。
後家とは夫と死に別れた女性を指します。
この名前は、ゴケグモのメスは交尾が終わるとオスを食べると言う説からきているそうです。(ゴケグモに生まれなくてよかった・・・・)
食べられるけど危ないアフリカマイマイ
食用で持ち込まれたアフリカマイマイ。
以前の記事(外来魚のレシピの感想:ティラピアだけ食べてみたい)で紹介した【外来魚のレシピ】という書籍で、著者は野生化したアフリカマイマイを食べていました。
しかし、真似はしないほうが良さそうです。
重い病気の原因になる寄生虫(広東住血吸虫)をもっていることもあるので、素手でさわらないようにしましょう。
危険生物・外来生物大図鑑より
その猿って本当に日本の猿?
本書にタイワンザル、アカゲザルが写真付きで紹介されていました。
それを見たときに
「え?普通に日本の猿やん」
って思いました。
見た目は普通にいる猿ですが、タイワンザル、アカゲザルは尻尾が長いんです。
県境の峠とかを超えるときにたまに猿を見ますが、今後は尻尾に注目したいと思いました。
また、日本の猿とこれらの猿は雑種を作りますので、もともといる日本の猿に影響が出ないか懸念されるところです。
似たような事例:コイ
コイっていかにも日本っぽい魚ですが、日本で見られる野生のコイのほとんどは外来のコイか、日本のコイとの雑種らしいです。
ハブと言えばマングース
マングースってよく聞くので日本の動物だと思っていましたが違うようです。
もともと、ハブやネズミを減らす目的で持ち込まれた動物です。
しかし、実際はほとんどハブを襲わずにその他の希少な動物を襲う結果になっています。。。
似たような事例:カダヤシ
カダヤシはメダカっぽい見た目で大人しそうな魚です。
ボウフラを食べるので、蚊を減らすことを目的に持ち込まれました。
蚊を絶やすから「カダヤシ」です。
しかし、現状は日本固有のメダカのライバルになっているようです。
カダヤシならぬメダカダヤシになるかもしれませんね・・
アメリカザリガニ
養殖されていたウシガエルの餌として持ち込まれますが、ウシガエルの養殖は日本には定着せず野生化したようです。
絶滅危惧種のニホンザリガニに病気をうつす、住処を奪う可能性もあるので厄介な生き物です。
外来種の代名詞ブラックバスよりやばいかも?
外来種の代名詞ブラックバスよりやばそうな外来魚が日本に定着しつつあるようです。
その名もチャネルキャットフィッシュ(アメリカナマズ)です。
チャネルキャットフィッシュ(アメリカナマズ)は食欲旺盛でえび、かに、魚、昆虫、カエル、水草となんでも食う雑食性の魚です。
サイズもブラックバスより大きいです。(ブラックバス30~50cm程度、チャネルキャットフィッシュ70~130cm程度)
危険生物・外来生物 大図鑑の感想まとめ
ここでは紹介しませんでしたが農作物を荒らす厄介者もいます。
いろんなところで生態系に変化を起こしている外来種ですが、「外来種は本当に悪者か?」というような書籍もあります。
この書籍は今読んでいる途中ですが、外来種に対する考えはいろんなものがあるようです。
私は基本的には外来種はいなくなってほしいという立場です。
なので、釣りでも始めよーかなーとも思っています。(ブログのネタにもなりそうなので)
普通にバスフィッシングとかしても面白くないので
アメリカザリガニでッブラックバスを釣る
とか
ブルーギルでブラックバスを釣る
とか
チャネルキャットフィッシュ探してみた
みたいなコンテンツにしたいなーとも思っています。(まぁ、釣り自体が水辺を汚すし、私が外来種を釣ったところで全体への影響はないでしょうけど・・・・)
ま、自分で考え行動することが大切です。
最後に外来種に関するリンクを貼っておきますので、外来種に対して何か行動をする場合は参考にしてください。
●リンク集