【過敏性腸症候群の治し方がわかる本】は2011/7/22発売の伊藤克人さんの著書です。
私は5年ほど前に過敏性腸症候群と診断されました。
最近は、症状は軽くなっています。
目次
過敏性腸症候群の治し方がわかる本の感想・ポイント
死ぬとか、しんどくて耐えられないとかそういう病気・症状ではないのですが、不快です。
ちょっとでも良くなればと思い、手に取りました。
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過敏性腸症候群の定義
過敏性腸症候群の診断基準は色々ありましたが、現在はRome委員会による診断基準が使われ、適宜改訂されているようです。
過敏性腸症候群の診断基準(Rome Ⅲ)
6ヶ月以上前から症状があり、過去3ヶ月間は「月に3日以上にわたって腹痛や腹部不快感が繰り返し起こり、次の項目の2つ以上がある」という基準を満たしていること
1.排便によって症状が軽減する
2.発症時に排便頻度の変化がある
3.発症時に便形状の変化がある過敏性腸症候群の治し方がわかる本より
この病気って検査しても身体的な病気が見つからないんですよね。
なので、ある程度、いろんな方法で身体を検査されます。
そうされた上で、
「身体的な病気は見つかりませんねー、過敏性腸症候群っぽいですね」
となるのでかなりめんどくさい病気です。
薬も効いたり効かなかったりするので、いくつか薬を試しました。
それでも
「よくなったと言われれば、そう感じる‥」
程度の薬にしか出会えませんでした。
2018/9/8追記
現在はRome ⅢからRome Ⅳにおきかわりつつあるようです。
2016年5月に新しい診断基準、RomeⅣが発表されました。
RomeⅣでは「腹部不快感」が除かれ、「1ヶ月に3日以上」が平均して週1日以上」と症状の程度や頻度が強くなり、「①症状が排便により軽快する」ではなく、「①症状が排便に関連する」になりました。
診断基準が変わって、診断が覆ることは少ないと思いますが、今後RomeⅣ基準に置き換わって行くと思われます。IBS(過敏性腸症候群)を治す本より
過敏性腸症候群で使われる主な漢方薬
本書には病院で処方される過敏性腸症候群で使われる主なお薬が紹介されていました。
しかし、それらの薬を自分で選んで処方することはないと思うので、本記事には掲載しません。
過敏性腸症候群で使われる主な漢方薬も紹介されていました。
紹介されていた漢方薬は下記になります。
漢方薬は薬局などで購入する可能性があると思ったので紹介しておきます。
- 桂枝加芍薬湯
- 桂枝加芍薬大黄湯
- 半夏瀉心湯
- 甘草瀉心湯
- 真武湯
- 人参湯
- 小建中湯
- 大建中湯
- 逍遥散
効能までは本記事には書きませんが、本書には効能も一緒に掲載されていたので興味のある方は読んでみることをおすすめします。
脳と腸で起こる悪循環
脳と腸管には「脳腸相関」といって、ほかの臓器より密接な関係があることもわかっています。
〜中略〜
つまり、ストレスの刺激が腸管に伝わって下痢や便秘、腹痛などが起こると、今度はそれらの症状が脳にストレスを与えるという悪循環が始まります。過敏性腸症候群の治し方がわかる本より
脳と腸には密接な繋がりがあるというのは他の書籍でも読んだことがあります。
メンタルが悪くなれば、腸も悪くなる。
腸が悪くなれば、メンタルも悪くなる。
どちらも大切にしたいですね。
何科を受診すべき?
過敏性腸症候群かもしれない、と思ったとき、どの医療機関を受診したらよいのか、迷ったことはないでしょうか。
この病気は便通の異常や腹痛などの身体症状に加えて、精神的なことが関わっていますから、専門科としては消化器内科、心療内科、精神科が挙げられます。
はじめて診断を受ける場合は、まず消化器科あるいは消化器内科の表示がある医療機関を受診するのが一般的かもしれません。過敏性腸症候群の治し方がわかる本より
私は軟便、腹痛から症状が始まったので近所の普通の内科に行きましたが、まず消化器科あるいは消化器内科を受診するのが一般的なようです。
過敏性腸症候群の治し方がわかる本の感想まとめ
幸い、現在は症状が軽いので特に薬などは飲んでいません。
ただ、慢性的な病気なのでいつどうなるかわかりません。
次に症状がひどくなった場合は消化器内科を受診したいと思っています。